恋情のファントム

Nightmare Syndromeの新作、恋情のファントムをプレイ。一時のサトーさんの様子はアワや閉鎖かという感じだったが、新作ゲームはうれしい限り。さっそくプレイ。おお、いつものサトー節炸裂。安心した。以下ネタばれありの感想。


readmeを見ないでプレイしたけれど、桃色、白色、赤色フォントの意味はすぐに分かった。このシステムは初めてだったけれど、結構面白い。劇の中の登場人物は少なくて覚えやすかったので、じっくり文章を読みながら推理を働かせる。最初、劇が始まる前に「俺、上手から・下手から」というセリフが続いたので、「もしやこの上・下が推理に関係するのでは。」とかいろいろ邪推、、、関係ありませんでした。赤色フォントのヒントから、ナイフは刺せば問題ないが、斬れば死ぬと考えて、「手を切ったら死ぬのでbadend、これは刺すでしょう。よしよし」と考えて、1st playでは「ファントムを刺す」を選択。あーれー、badend。なるほど、そうきましたか。祐一郎End, 紅涼Endひとつづつ見てから、他にEndingがあるかを調べるため、攻略サイトを検索。祐一郎End *2, 紅涼End * 2を見て、読了。
今この記事を書くために、「ファントムは/カルロッタは/支配人は誰?」をわざと間違えてみると、手首を切るという選択肢は出ずbadendへ直行した。この3つの選択肢は間違えないと思うな。マダムジリーは誰なのかは悩むけれど。

サトーさんのゲームの中でも面白かった。スランプと言いつつこのクラスのゲームを出してくるのには脱帽。これくらいの難度の推理物ゲームは大好き。

以下は独断と偏見による、キャラクター背景推理。異論は認める。

寿:先生が好きで、認められたいが、先生は葵京に夢中。先生目当てで演劇部へ入ったと見た。自殺だろうと他殺だろうと、死の原因は葵京にあると考えている。一年前くらいまでは葵京うらやましい、だったが、「先生のいけない所」を見た後は憎しみ増量中。ただし、サトーさんワールドの尺度では、狂っておらず普通の人間。
瀬大:寿好き。ただし、深い友情なのか、微妙。
佐原:先生のことを兄さんと呼ぶあたりからして、先生のことを肉親に近い感情を持つ。今回の劇で大道具や照明はどうやって行っているのか、考えたら負け。
紅涼:葵京は実子、紅涼は養子と推察。異論は認める。両親に褒められたいがゆえに必死に才能を磨いている。父方系の血はひいておらず、母方の伯母が実の親と邪推。父は葵京を見て内心「やはり俺の血筋」と思っており、それを紅涼は察している。幼いころは、葵京を憎く思っていた。現在は改心している、が、当の本人である葵京がすでに紅涼に対して心を閉ざしてしまった。この現状に対してこっそり後悔の念をもっている。でもあくまでこっそり。ツンデレ体質と邪推。できればおせっかいな幼馴染や、生意気な転校生とかベタな設定で幸せになって癒されてほしいところ。ただし、それはサトーさんワールドではありえない。
祐一郎:サトーさんワールドでの、標準的な歪みっ娘。自分的には、紅涼Endの、マダムジリー=祐一郎の選択肢がtrueと思っている。自分でも歪んでいることは認識済み、であるがゆえに性質が悪い。祐一郎endのように、こいつはそのうち葵京を閉じ込めると見た。推察、判断力は紅涼を超えて1番能力が高く、舞台の上でのみ実力を出している。能力を隠していることは、紅涼、先生、瀬大にはばれている。
先生が自殺したことについては、記憶障害も含めてすべて祐一郎の計画どおり。佐原の復讐は計算外。今回の演劇ではなりふりかまわず葵京を守ろうとしている。
葵京:幼少時、紅涼に能力を徹底的に否定された故に、卑屈で無気力体質。磨けば光る芝居の才能を持っている。無意識では、祐一郎のことを邪魔に思っている。ただし、自覚なし。それを察することができる祐一郎は不憫。人嫌い、基本的に演劇関係にしか興味がない。
先生:演劇好き、葵京好きなのはわかるが、自殺の間接的原因となった記憶障害については今回触れられていないので、よく分からない。赤色フォント内で、葵京が先生に対する印象を直接述べていた時に「綺麗な女の人」と言っていたのが今でもよく分からない。ずっと男だと思っていたのはフェイクか、と思ってシナリオを見返しても佐原は「兄さん」と言っているし。